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オートクチュールとは?代表的なブランドや作る人を紹介

オートクチュールは昔から人気ですよね。

今回のブログでは、オートクチュールの歴史や代表的なブランドを紹介します。

またファッションショーに至るまでの裏方まで覗いてみるこに致しましょう。

オートクチュールとは

オートクチュールという言葉は誰でも聞いた事はあると思います。
高級なものだとは思っていますが、はっきりした定義は
一般的には知られていないかもしれません。

ではその世界を覗いて見ることに致しましょう。

オートクチュールの始まり

HAUTE COUTURE の意味は
HAUTE =高級な
COUTURE=仕立服

高級仕立服です。
19世紀初頭まではデザイナーの地位も低く、そもそも仕立て屋さんも
ありませんでした。
洋服を仕立てて欲しい人は自分で生地を買って、パターンを別の人に
引いてもらって
その生地とパターンを持ってお針子さんのところに持って行って縫ってもらっていました。
とても手間がかかって大変でした。

そんな中で登場したのが
フランス人のファッションデザイナー
シャルル フレデリック ウォルトでした。
1858年にオートクチュールのお店をパリに開いてこの流れを
一貫して自分のお店でできるように変えました。
このことは合理的にした事もありましたが、デザイナーの社会的地位の
向上に大きく貢献しました。

1868年に「オートクチュール組合」の前身が設立。
1911年現在の元となる「オートクチュール組合」へと進化した。
1988年では正会員 16メゾン
国外メンバー9ブランドだった。
日本人では森英恵のみだった。
現在は日本人で2人目に中里唯馬が会員になっている。

パリ・オートクチュール協会会員の条件

パリ・オートクチュール協会に登録している事(サンディカと呼ばれている)

*年に2回ショーをする
*決まった数以上のルックを作る
*お針子さんが決まった人数常駐
*条件を満たしているデザイナーにメゾンという名のポジションを与えられる

現在では厳しい条件は緩和されていて参加出来る枠が広がっている。
ゲストメゾンと定義づけられて参加している。
しかし協会の会員であることは必須条件です。

元々はフランス出身者ということが条件でしたが、その後その他の国の
出身者も会員になることが出来るようになりました。

オートクチュールの存在意義

各メゾンの才能あるデザイナーが自分の思いのコレクションのための洋服を作ります。
ファッション界で最も華麗な装飾が施され幻想的で高価なドレスが発表されます。
そのシーズンのデザインを1点ものとして作り、多くは全て手作業によるものです。
そのイデオロギー、アイディア、イメージ、芸術性の高い最高の着る事の出来る芸術品といえます。

メゾンのデザイナーの打ち出したイメージをプレタポルテに落とし込んで
実際日常に着れる商品を作ります。
コレクションには顧客を招いての発表後、顧客は注文します。
ニッチなマーケットではあるが衰える事のない特別な芸術の世界です。
オートクチュールのメゾンを与えられているデザイナーは限られたファッション界の頂点の人材です。
このデザイナーが発表したものを基にしてプレタポルテのコレクションを作り上げるので
とても重要な存在です。

オートクチュールを買う人

オートクチュールの主な顧客は
世界中の王族やセレブ、ファーストレディです。
近年では中国やドバイの富裕層が顧客になる事が多いそうです。
新作が発表される度に注文する顧客が、世界中には500人程いるという情報もあります。
最も贅沢なこの世界、1着の価格は数千万円と言われていて、刺繍を施したものでは
1億円以上するものもあるということです。
1着作るのに200〜500時間かかります。
パリオートクチュールのドレスを注文するには採寸、仮縫い、本縫いと最低3度行く必要があります。
夢の世界です。

実際にオートクチュールを注文している日本人

一着数千万円もするオートクチュールの洋服を注文している方の
YouTu を紹介します。
シリーズで投稿されているのでご覧になってください。

【Aica’s elegant life】
 AXES channel
Aica
モナコ在住 美容起業家
シリーズでご覧下さい。

https://youtube.com/watch?v=9yxGhXGs4vI&feature=share

オートクチュールの代表的なブランド

オートクチュールは長い歴史を持っているので有名なメゾンは多くの人に知られています。
ここでは代表的な4メゾンの紹介をします

CHANEL

創業者ココ.シャネルはファッション界の代表、ナンバーワンの存在です。
ただ単にファッションデザイナーだというだけではなくファッション界の歴史を塗り替える
独自のモードを発表しました。
初のオートクチュールコレクションでジャージ素材を使用。
それまでのコルセットからの解放、シンプルな着心地の良さ、働く女性向きなどの
話題を呼びそれまでにない新しい価値観を発表しました。

更にシャネルはツイード素材のスーツは今もなお代表的なアイテムで
シャネルスーツというネーミングが残るくらいに象徴的な永遠なものになっています。
他には類のないものです。

またそれまで黒の洋服といえば喪服と決まっていましたが、黒の洋服を見事にモードに変えました。
「リトル.ブラック.ドレス」を誕生させました。
黒は喪を表す色ではなくモードな最先端の色で着る人の個性を引き立てるシックな色。
と位置づけました。
このこともそれまでの常識ではありえない事でした。

他にもあまりにも有名なマリリンモンローがまとって眠ったという
香水「シャネルNo.5」
アクセサリーにおいてもそれまでの価値観のものを打ち出しました。
「私の生き方そのものがモード」など多くの名言を残した哲学を感じさせられます。

今もなお世界の憧れシャネルはその地位を保っています。
ファッションは勿論
香水
バッグ

化粧品
ジュエリー
とブランドとしてナンバーワンの地位を保ち展開し続けています。

DIOR

1946年フランスでクリスチャンディオールによって創設されたブランドです。
ディオールは少年時代に建築家を目指していました。
建築における装飾技術を学びその知識と技術をベースにした
新しい感性で大きな地位を確立しました。
しかしブランドを立ち上げてわずか12年後にこの世を去ります。
彼が提案した、なで肩に細くしまったウエスト、フレアースカートは象徴的なデザインです。

彼がなくなった後才能あるデザイナーが就任しています。
イヴ.サンローラン
マルク.ボアン
ジャンフランコ.フェレ
ジョン.ガリアーノ
エディ.スリマン
キム.ジョーンズ
エレガントでクラシカルであり創始者のクリスチャンディオールのクウォリティーが今なお
世界の人々を魅了し続けています。

BALENCIAGA

バスク系スペイン人のクリストバル.バレンシアガによって、1917年設立された。
20世紀前半のモード界では「クチュール会の建築家」と呼ばれた。
1950代にはディオールと肩を並べる存在になった。
シャネル、クロエなどと並びハリウッド女優の人気を集めている。
クラシカルさと構築的で斬新なデザインが特徴的なブランドです。

FENDI

1925年にアデーレ.フェンディとエドアレル.フェンディがローマの中心地に創立した。
人気のコレクションや特別コラボレーションを次々と展開して瞬く間に国際的ファッションシーンに
名を馳せるようになった。
特に毛皮のデザインは素晴らしく優雅でエレガントな素晴らしい世界を展開している。
一般的にはバッグも人気がある。
2000年にはLVMHグループの一員となる。
ヨーロッパの伝統的なスタイルでファミリー中心でその地位を確立している。

コレクションに関わる仕事

ファッションショーはスケールが壮大なエンターテインメントです。
それに関わっている人を紹介しましょう。
ファッション界の内幕を覗いてみましょう。

ファッションモデル

何と言ってもファッションショーでは、デザイナーをさておき
モデルは主役です。
華やかで美しく世界中から集まったプロのモデルがランウェイを歩く様は引き込まれます。
ましてや最高の衣装をまとっているシーンは夢の世界です。

デザイナー

デザイナーは総合的な中心人物です。
オートクチュールのデザイナーはファッション界のトップの人材です。
企画、デザインから始まり、デザインするだけではなく
デザインを立体化した型紙製作も出来、生地の選定や商品化するまでの生産ラインまで関わります。
また販売戦略にも関わります。
ファッションデザイナーは新たな作品作りができる事と顧客のニーズを読み取り
流行を作り出す力が要求されます。

演出家

演出家はショーやイベントを企画、演出、プロデュースします。
ファッションデザイナーや企業から依頼されて
ショーの会場手配、演出、PRなどを行います。
デザイナーの意向を汲んで、更にコンセプトやオリジナリティを実現して
企画力、提案力、実行力が求められます。

お針子がオートクチュールの洋服を作っている

お針子がオートクチュールの洋服を作っていると言えば当たり前ではありますが、
日々緻密な努力の上に成り立っています。
一見地味なように思われる仕事ではありそうですが、
デザイナーの意向をくみ取って実際手を下すのはお針子さんなのです。
長年かけて技術を磨きセンスを磨き、デザイナーのその価値観を現実のものに
するのがお針子さんです。
とても芸術性の要求されるアーティスティックな仕事です。
オートクチュールの洋服は手縫いで作られています。


映画「オートクチュール」
監督.脚本 シルヴィー.オハヨン
クリスチャンディオールのオートクチュールの世界を描いた
美しい映画でお勧めです。